ジブリってこういうことだったのか。 ― 2011/02/06 11:05
寡聞にして、これまではジブリって、本当に本当にメジャーなものをテレビでやってるときにちょっと見るくらい。作品は手が込んでよくできていて、小うるさいクリエイターが映画用のアニメを作るところ、というくらいの認識しかなかったのですが(ファンの方すみません(^-^;)…実際に行ってみて認識が変わりました。
ジブリ=映画制作ラボ、なんですね。
印象に残ったのは、
映画のしくみについて、丁寧で、子どもにも直感的にわかるような、わくわくするような、展示があったこと(ゾートロープやパラパラマンガなど)。
映画作成の仕事部屋に、植物の図鑑が、これでもか!ってくらい、大量にあったこと。
区切られた空間ごとに、自然を取り込んだ風景がそれぞれにあること。木、石、水、光をふんだんにかつ効果的に使っていて、それぞれは小さなスペースなのですが、狭さを感じさせません。トイレの石けんは、なんと、マンダリンやレモングラスなどの透明石けん!←ちょっと感動(笑)目にも涼しく心地よい香り。
全館写真撮影禁止で、自分自身の五感で感じた物を持って帰って下さいという徹底ぶり。さすがです。
目に見える技術や自然(人間を含む)を越えた、「本質」を追求するための、ラボ、なんですね、ジブリ。現実以上の「真実」を構成するための、アニメ。これは、すごいことです。世界に誇れるわけがわかりました。
ミニシアターで映画を見る展示は、「映画の原風景」を、体験を通じて伝えていくという意味で、美術館(博物館的?)の名にとてもふさわしいと思いました。…ただ私は不機嫌なジェイを抱えて待っていたため見られなかったけれど(^-^;
今やっている短編映画のモチーフの、麦に対するこだわりもあるようで、専用の展示がありました。麦…それは大地の恵み。米じゃないところがグローバルスタンダードだけど、ま、それもジブリ的一興か(笑)
食にもこだわりがあるようで、カフェ「麦わらぼうし」も充実しているらしいです。子どもがもう少し大きくなったら、次には入ってみたいなー。麦の味がしっかりした、かむほどに味が出るパンが好きなのです。
誰かの徹底したこだわりが、大切なものを受け継ぐための原動力になることもあるんですねぇ。テーマが普遍的なので、門外漢でも十分に楽しめます。
子どもを抱えてのバタバタでしたが、久しぶりに、本当に大切なものって何だろう?と、ゆっくり感じられる時間でした♪
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