つぎはぎな心の風景2011/03/21 21:18

これから、ものすごくかっこわるい日記を書く。

朝起きて、原発どうなったっけ…とネットのニュースを開ける。トップ記事に原発関係はほとんど無い。外部電力が復旧して、そこから先は技術的な問題で、とりあえずはまぁ一段落?みたいな感じらしい。本当にそれで大丈夫なのか?

最悪、チェルノブイリ級の災害にはならないという記事をいくつも読む。そして半径30キロより外は「すぐに健康に影響は出ないレベル」という通達。CTスキャン1回分が単位として取り沙汰されているが、去年は2回も受けてるけど、なんでもないし。しかし、雨に濡れるのが少し不安で、家族のレインコートをかき集める。

露地物の野菜に、普段にはない汚染。買い占め騒ぎの次に、出荷規制。ルールにのっとってやっていることだから仕方ないのかもしれない。水で洗えば大丈夫とは言っても、私はもう子どもも産まないからともかく、将来母になるかもしれない子どもたちには、なるべく口にさせたくないような気もする。

原発反対、と口で言うのは簡単だ。しかし、それを行動で示すのはなんて難しいんだろう。もう、賛成・反対レベルの問題ではない。これまで通りに電気を使うならば、原発必要。電気を使わなければ、原発不要、ということなのだろう。

明日もきっと順番に停電する。こんな生活がいつまで続くのか、続けられるのか?続けられなくなった先には何が待っているのか?

わざわざ別の電気を使って廃炉を寝かしつけながら、今までの生活を続けるために、また新しいリスクを抱え込むことになるのか?

サスティナブルな代替案はないんだろうか?かつて、技術立国と呼ばれた、ニッポンにさえも?いや、技術の問題ではない、これはきっと、文化の問題だ。文明ではなく。

このエコを、エゴに結びつけるためには、何が必要なんだろう?

-----

今回学んだこと:頼るべきは、身につけた知恵と体力

知恵:とっさの判断が生死を分ける。

体力:遠くの店まで歩いて行き、荷物を抱えて帰ってこられるために。もし避難するときに、重いリュックを背負って子どもの安全を守れるように。

リュックの中身も考え直した。貴重品・救急手当て・防寒・水・食料・情報・光。

それから、電気が無くなった時のために、充電するためのシステムが必要。バックアップも、やっぱり、電気なんだ。そこが歯がゆいけれど。

非常事態の備えを、日常の中に組み込むこと。生活自体をシンプルにして、急な変化にも対応可能なものにすること。

-----

得体の知れない不安を抱えながら暮らすことには、ある意味、慣れてもいるし、脆弱でもある。

しかし結局そこから学んだことは、不安を不安のままにしておかず、行動し続けよう、ということ。例え、見当違いであっても、行動し続ける間に、自分の中の最適解に近づいていく。

不安を隠していると、思わぬ利子が付いて襲ってくる。今回直面した一連のことと、構造が重なって感じられて仕方がない。

-----

こんなことを考えていた自分を遠く感じられる日が、待ち遠しくもあり、正直、後ろめたくもある。

コメント

_ yoshiko ― 2011/03/22 00:30

ここにもっとかっこわるい人がいます。

_ さややん ― 2011/03/22 01:13

うん。私ももう子供は産まないから…と思うけど、
遺伝子がどうとか話が出てくると、男の子も同じかなぁ。

こないだ、埼玉に住む友達に何か足りないものがあったら
送ろうかと思って、買い物をしていたら、
ほうれんそうの種がどこにも売っていなかったのです。

本当にエンゲル係数ガンガン上昇中なので、ちょっと野菜でも
作ろうかと思って、種を見てたんですけど。

こういう背景もあったのでしょうか…?

実際、規制されてる範囲で農業・酪農をされてる方で
もう何十年スパンのことならばと、もう廃業を決めた方も
たくさんいらっしゃるんだそうです。


そして、これは決して東北だけの話ではなく
日本全体の話で、何もかもに関わってくる話で。

今日はダンナと、あと10年。
上の息子が社会人になる頃には、日本は復興しているのだろうか?
という話をしました。

不安はあるけれど、明るく生きなきゃな…と思う最近です。

_ なぐね。 ― 2011/03/22 18:02

いろいろ見ていると、安心でも不安でも何でもいいけど決めつけて、どこかで考えることを放棄してしまいたいのかな、と思う。

継続的に考えるって、面倒だし、すっきりしないし。

不安と継続的な思考の違いって、自分もよくは分からないけど、そそんな違わないような気がする。不安と共存して生きて行くというか。

そこで得られた解決や納得ですら、完全なものではないけど、自分の体や思考を通して会得したものは、他者から植え付けられたものとはどこか違う。

そうしたものを1つ1つ、礎にして生きて行ければいいんだけどね。
ともかく、今はユルく、軽く腹をくくる必要があるんだろうな。

書きながら、幸せになれない体質なのかもな、なんて思う(笑)

_ ROKA ― 2011/03/22 20:06

今は
あんまり考えないほうが、いいと思います。

ps:
なぐねさん、お久ですm(_ _)m

_ いづみ ― 2011/03/22 23:06

お返事が滞ってすみません(^-^;

自分のことでいっぱいいっぱいで、なんかうまくチューニングできなくて。ということでまとめレス。

とりあえず、ぶっちゃけ、不安自体には開き直って、自分一人はどうなってもいいやーって感じなんですが(ってもちろんよくないけどさ(^-^;)、そこで止まっていてもしょうがないしなー、という感じです。

闇雲かもしれないけれど、ま、少しずつ、どこかへ進んでいこうと。転んでもただでは起きないのがお約束なんで(笑)

そして、時代遅れになっても、かっこ悪くても、これについては少し長い時間考え続けてみようかなぁと思っています。

予定調和は無い、ガチな長期戦です。ポイントは気力の節約。なにぶん、長期戦だからね。

視点としては、「日常生活レベルの」サスティナブルなシステム@危機対応可能バージョン。それが「スタイリッシュ・エコ(笑)」の一つの究極の形なんじゃないかと。

そのうち、例えば「非常用持ち出し袋の中身に関するムダに深い考察」みたいなこともやろうかなーとかね。自分の得意な回路にぶち込んでしまうのが手っ取り早い気がする(笑)

ま、もう少し落ち着いたらですね(^-^;

_ (未記入) ― 2011/03/23 05:36

そこで「かるーく」とか「ユルい」というのはひとつのキーワードなんだろうね。ガチな長期戦は疲弊するし、精神はささくれるし。

精神がささくれると他者に刃が向きやすい。
サスティナブルな冷却装置は原発のみならず自分にも必要だな。

ま、こらへんは自戒ではありますが。


>ROKAさんご無沙汰してます。
お元気ですか。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパムコメント防止のクイズ認証をします。
「お花見をする花といえば?」
(ひらがな3文字で)

コメント:

トラックバック