計算ネタは続く。算数の導入は言葉から。2010/07/26 21:46

えー、夏休みの宿題関連の、計算ネタがまだちょっと続きます。

1年生の1学期の算数(の導入部分)って、

「言葉が大事」

らしいです。

たとえば、たし算を意味する「合わせていくつ?」とか「全部でいくつ?」っていう言い回しは、子どもの日常では、親が意識しないとあまり使わないですよね。そういう単語とか言い回しとかをリアルにイメージできない子どもに、計算の意味を教えるのはとても大変なんだそうです(←個人面談のときに算数の基礎談義をして帰ってきました…エル心配無用なりありがたや)。

特に「合わせていくつ?」というのは、もとになる数・足す数、という役割の違いをちゃんと押さえないと、後に現れる「もとになる数」関連の分野に響くかもしれないとのことでした。具体的には、かけ算の概念とか、単位とか、割合とか、…ヘビーなものばかり。ヤバイ。

で、一方、数字の計算だとさっさとできる子がほとんどだそうです。ある意味、数字の操作は慣れているということですね。まぁ、めでたいことではある。

…のか?ホントに?

そこで、概念と結びつかないままの手続きは、どこかで崩れてしまうのではないか?という疑問をぶつけてみました。

話をした先生の私見では「割り算ができなくなる」ということでした。数のやり取りをきちんとイメージできていないと、割り算のように、見当をつけて、かけ算して、ひき算して、…という操作の連続が難しくなるそうです。

どひー。

計算手続きを速く正確にすることは、ある意味、どの年齢でもできますが(もちろん1年生以前から)、数の基本的概念をきちんと頭に叩き込むという段階としては、まさに6歳前後がもっとも適していると思うのです。ある程度の理屈と、ある程度の直感が、バランスよくミックスされた状態のアタマに、大切な意味と感覚で植えつける。そう、よく耕した畑に種を植え、しっかりとした根が出るのを待つ時期なのではないかと。

なまじ計算ができてしまうばかりに、この一見まどろっこしい(けれど重要な)段階を素通りしてしまうのは、なんかもったいない気がします。もちろん、これは個人的な感想です。要するに、基礎の基礎段階でもやはり、計算より、文章題が大事ということ。

とまぁここまでは一般論で(つまり誰にでもちょっとは当てはまるけど、あんまり役にはたたないよーな概論)、エルの場合、大人に囲まれて育ったためか、言葉はいっちょまえ(っていうかその理屈っぽさに時々イラっとくる(^-^;)なんですが、その分、反射的な計算なんかはイマイチで。よって計算カードを黙々とこなしております。と、こういうバランスの上でのスタンスなんであります。計算至上主義とはまったく違う立場なんですのよ。←ということが書きたかったのですが、なんか激しく寄り道してる気もする。

計算カードの肩を持った成り行き上、どんな風に使っているのかについてもちょっと書いておきましょう。エルにカードを渡すととんでもない混乱が起こるので、私がフラッシュ提示&撤収しています。最初は、とりあえず、式と答えを正確に言えることを目指します。8割方完成したら、式に続く答えを3秒以内に言えること。タイムプレッシャーをかけると結構間違うので、間違ったカードの誤答分析をします。例えば今のエルは、6がからむ計算が苦手。つまり、5のまとまりを作ったりばらしたりするのが難しいようです。(5のまとまりについて詳しくは、水道方式について別記事を書かねばならぬ。カードによって難易度が異なり、しばらくは間違ってもよいカードと、必ず正解しなければならないカードがあるのです。数の大小とは基本的に関係ありません←これってびっくりでしょ。)最終目標は1秒以内。さらに、たしざん、ひきざんをミックスする予定です。

学生時代に家庭教師を数限りなくやってきましたが、子どもの積み重ねの黄信号だと感じたものに、(想定しているのは小学3,4年生くらいの子どもです)

・一ケタの計算が遅い。

・ひらがなが即座に出てこない、また、書き順がいろいろ

というのがありました。この2つが半自動化していないと、その先の部分までたどり着けないのです。要するに、ひらがなと一ケタの計算は、水とか空気のようなもの。それを、小学1年の夏休みに手に入れられたら、とりあえずラッキーではありませんか。というわけで、この夏だけは、ちょっと厳しい押し付け母でいようと思います♪(…いつも?(^-^;)

眠いんでこの辺でアップ。