アルゴdeいくつ?//絵日記は作文の始まり。2010/07/28 10:58

アルゴのカードで、いくつといくつ?課題。

いくつといくつ?っていうのがあります。たし算・ひき算以前の数概念形成課題とゆーか。こういうニュートラルで動きとか方向性のない操作は、抽象的な数のやり取りにおいては、案外重要かもしれません。

しかも、これは線分図の基礎概念にもなるじゃないか!

で、アルゴのカードでやってみました。

紙に枠を書き、先に上の段に置いておきます。下の段の左に、0から順に、上の段と同じ数まで置いていき、それぞれ例えば「6は4と…」「2!」と答えていきます。

今は上の段も下の段も小さい順にやっておりますが、もう少ししたらランダムにやっていく予定。

ジェイが泣いているので後ろ髪を引かれつつアップ。


続き。

いくつといくつ?は、くり上がり・くり下がりの操作には必須な感じがします(あといくつで10?10はいくつといくつ?)。つまり、たし算・ひき算を支える下位操作ってことですね。なるほど。しかし奥が深い。

この「いくつといくつ?は線分図の入り口」っていうのはかなーり発見だったんですが、他にも

「絵日記は作文の入り口」

っていうのも最近の発見です。必ず宿題に出ますよねー1年生の絵日記。こちらはウチの学校もちゃんと出た(笑)しかし、たったの2回分ですが!!

エルは夏休み初日にはりきって「朝起きて、パンを食べて、友達と遊んで…」みたいなのを書こうとしていたんでびびりました(^-^; もちろん即ストップ。

で、数日後に、町内会のお祭りがあったんで、絵的にもオッケーな感じだし、これを絵日記に書こうと、二人で机に向かいました。

まず、エルにえんぴつは持たせず、私が聞き取りインタビュー。紙に間隔をあけて

「いつ」

「どこで」

「だれと」

「なにを」

「どうして」

「どんなふうに」

と書き(5W1Hってやつですね)、一つずつ聞いていきました。使えそうな単語に赤丸をつけ、それらのうち一文にまとめられそうなものを、青線で結んだり、囲んだりしてまとめます。文章順に通し番号をつけ、さぁいよいよ文章にします。今回は初めての試みだったので、エルと相談しながら、私が文章に仕上げて文字で書き、それをエルが写しました。内容はこんな感じ(原文は総ひらがな)。

「今日の午後、お祭りに行きました。友達と一緒に、子どもみこしを引きました。暑くてたいへんでした。けれども、楽しかったです。」

ポイントは、エルが「すごく暑かった~。けど、楽しかった!」と言ったところです。そこがとてもいいね!と、とりあえずほめまくり。この「けれども」的なつながりが一つあれば、絵日記としては(ごく初期の作文としても)十分じゃないかという気がします。オリジナルの「けれども」つながりをいっぱい集めれば…、まぁ、ブログくらいにはなる(笑)作文には作法があるからね。

いやー、私自身はですね、作文、大嫌いでしたのよ。無難な言葉でムリヤリますを埋めてた感じ。しかし一方で、へなちょこエッセイみたいなのは、中学生の頃からこっそり書き続けてきて、現在ではこんな与太ブログを細々とやっているというわけです。つまり、文章を書くこと自体は好きなんですね、たぶん。けれど、作文を書かされていた頃は、自分の思いが言葉に乗らず、悶々としておりました。当時から理屈っぽく皮肉屋だったので、作文のテンプレートからはみ出していたのでありましょう(苦笑)

そこで、エルが感じたことを表す「言葉」さえ見つけてあげれば、あとはちょっとしたコツで、作文もキライにならずに済むんじゃないかな?と思った次第。もちろん、上手になるかどうかはわからない(笑)っていうか、上手にならなくても、自分の気持ちを見つめる態度さえ持ってくれれば、表現方法は何でもいいや。←『にほんご』を読むと、こういう気持ちになれます。そういう意味でむしろ親&先生にオススメ。

何事も、最初が肝心。嫌いにならないよう、勉強の世界へのちょっとした橋渡しができれば、というのが、1年生の母のささやかな願いです。