LDってこういうことだったのか2010/12/30 02:29

甥っ子の家庭教師も3日が経過。やっとプチLDっぽい特徴が見えて来ました。一言で言うと

「材料はあるが、組み立てられない状態」

なのかなーと感じます。

英語の和文英訳だと、単語は頭の中に浮かぶ(しかも速い、いくつもがほぼ同時に)のですが、文法規則に従って(つまり、否定文や疑問文の語順に)「並べ替える」のが難しいようです。そして自分の答えに自信もない。

普通の肯定文だと、速攻でしかもよくできるんだよね。それがかえって邪魔をしている可能性もあり(時間をかけないので、分析しない)。

→私のフォローは、和文を音読してあげた後に、文頭(主語)に下線をひき、文末(動詞)を○で囲む。次に、時制と文の種類(否定文や疑問文)を、本人の挙げる単語に応じてタイミングよく確認。必要ならば、手作り英作文カードで、文法規則を確認(肯定文から疑問文を作って見せる)。少々の単語の間違いはその場で訂正してスルー。文法を扱うときは、別のことに注意をそらさない覚悟で。

数学の一次方程式(Xを使った式)の文章題では、数字や場面が映像として見えすぎるせいか、必要最小限の情報を選んで、数字や文字の関係を整理して式にするのが難しいようです。

→言語を最小限(絵や図を利用)にしたメモをとって、数字と関係を整理。

一次関数では、変化の割合=傾き、Y切片などという用語が覚えられないようです(概念そのものは理解している)。

→公式とグラフを上下に並べて書いて、赤ペンで、「変化の割合=傾き」と結びつけます。また、平行とはつまり傾きが同じということも、図を書いて見せます。

いずれにせよ、必須アイテムは落書き帳。一つの知識に関して1枚にコンパクトにまとめて、どんどんファイルしていきます。あと、しゃべることも、なるべく図にして、内容の関係性をはっきりさせます。大きな数字で計算もできます。漢字や英単語を確認するときも、その場ですぐに大きめに書いて見せます。惜しまずにじゃんじゃん更新するのがポイント。

ポイントは、集中力が瞬発的なので、その場ですぐに、要点だけをコンパクトに、スピード感をもって進めていくことです。←これって従来のお勉強&努力観とかなり違うよね。

考えが袋小路に入らないように気をつけてあげて、課題をサクサク変えていけば、2時間くらい平気で集中しています。いや、むしろ、思考が普段より軽やかになったせいか、うれしそうに勉強しています。よかった、よかった。

地味だけど、勉強時間や場所やウォーミングアップなどの手順などを、毎日同じにしておくのも割と大事。その中で、休みを多めにとるとか、難しい課題と簡単な課題を交互にするとかを工夫。

もちろんこれは、数日間で最大の効果を上げる(自尊心も!)ための集約農業的な工夫なんで、日常にどこまで組み込めるかは謎なんですが、たぶん一応、大事なポイントは押さえているかと。

あと、普段の英語学習(LDに限らず)についても書きたかったんだけど、それは次回に。