「文字通り」問題。2010/12/22 09:48

ことばって、受け取り手によって変わるよね、と感じた話、2つ。

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その1、エルの学校にて。

エルのクラスで、ドッジボールをしていたそうな。審判役の男の子(クラス一のおふざけでやんちゃもの)が、ど真ん中にいたため、ある子が投げたボールが思いっきり審判の子に当たって、ケンカになった。そこでエルは

「もっと当たりにくいところにいればいいじゃん!」

と言ったそうな。そこで、私のコメント。

「それじゃわかんない。きっと、”え、当たりにくいところ?どういう意味?”って思っておしまい、だよ。」

「え?どうして?」

「もっとわかりやすく言ったほうがいい。例えば、(指さして)あそこのほうがぶつからないから、あそこにいたほうがいいよ、とかね」

これはエルには言わなかったけれど、ぶつかった後の一息ついたタイミングが最良。たぶん、ぶつからなきゃわからない。…ま、わかったところで、彼は移動したりしないだろうけどさ、キャラ的に。ある意味、確信犯に違いないと推測(^-^;

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その2、登校直前

ぐずぐず朝ごはんを食べているエルに

私「ほら、時計見て!」

そばにいたジェイが答える

ジェイ「…うん、時計、見た!」

エル「で?今何時?わかるの?!(挑戦的に)」

私「…あのね、ジェイは”時計見て”って言われたら、”うん、あそこに時計があるね~♪”って思うだけなの。エルは違うでしょ。何時か調べなさいってことだってわかるでしょ!」

エル「…ふぁ~い」(やる気なし)

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「文字通り問題」とでも言いましょうか、今どういう状況なのか、何を求められているのか、その前提や行動を直接言葉にしないことって、想像以上に多いんですね。

エルは基本空気が読めない子どもだったから(今でもかなりその傾向あり)、前提や行動を言葉にすることを意識して(いや、させられて)きました。たまたま私もエルも二人とも相当理屈っぽいので、その点はラッキーでした。…他の人から見たら、吹き出しの中の文字数が多すぎで頭痛がするかもしれない(苦笑)

陽気で社交的なジェイを見ていると、普通に空気を読める子っているんだな~となんか不思議(もちろん、彼女なりのこだわりやまじめさもある、けれどそれを例外としたほうが便利なくらいのレベルで対処可能)。

普段何気なく使っている言葉を、文字通りに受け取ったら、一体どんな解釈になるのか?気になったときには時々立ち止まって考えてみないとなーと思った次第。…同時に、考えてみるのが怖くもある次第(^-^;

やっと一つ終わり。でもまた次が。2010/12/21 18:29

ジェイのサークルのクリスマス会が終わりました。風邪で欠席者続出の中、なんとか無事に終了。有能なお母さんが数名、上手にフォローしてくれました。感激。ビバ想像力&行動力。

ようやく終わって、かなーり燃え尽きました(^-^;

…が、明後日はエルのピアノの発表会。立ち上がらねば。

とりあえず自分へのごほうびに、よさげなお菓子を買ってみた。もちろん一人分(笑)

エル本人は至ってのんきなもので、今日は前もって時間だけ決めておいたら、自分からピアノに向かって弾いてました。…ありえない(←と母が言うのも何だが、正直なところ)

どうやらここ1ヶ月で脳に「ピアノ回路」が出来たようです。すごいなー子どもの脳。けど、こういう無条件のつながり方をするのは9歳までだろうなと予想。

というわけで、「ストレスのない」ある程度の繰り返しは効果があるのかもしれないとちょっとだけ思った。

一方、私は小言をがまんしたので、とってもストレスでした!ここ1ヶ月ほど、毎日欠かさず30分~1時間の時間をとる段取りもつらかった。3時から夕飯の支度を始めたりとかね(^-^; あと練習中にジェイを取り押さえるのとか。涙なしには語れない(大げさな)。ま、それもあと明日1日さ!

そしてもちろん、この即席回路は、発表会終了と共に使われなくなり、淘汰される可能性大。これはまた追って報告します。

急に寒くなるので、風邪に注意!です。

エルの学校フォロー。2010/12/20 11:17

まともな気持ちキャンペーンのついでに、エルのようすをメモ。

先週は土曜日まで学校がありました。日曜日の朝、図書館に出かける直前に、エルが、手提げの中の、洗うべき給食袋とうわばきを発見(私は知ってたんだけどね!)。

「あ、忘れてた!洗って!」

「もう今日の洗濯は終わりました」

「…どうしよう…」

「もし洗ってほしかったら、持って帰ってきた日に、洗濯機の前に置いておきなさい。そうすれば洗います。そうしなければ洗いません」

と、目の前で洗濯機をセットし、うわばきも急いで洗って見せた。

そして家を出るときに、

「15分に家を出る約束だったけど、今は30分です。15分遅れました」

と腕時計を見せた。(午後に別の出かける予定があり、図書館で過ごす時間が減ってしまうのです)

とにかく、事実を指摘すること、次回からの改善すべき行動について、丁寧にはっきりと話すこと。

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さて、月曜の朝、起きてきたエルは

「プレゼント交換のプレゼント、サンタさんの袋に折り紙のコマを入れて、赤いリボンで止める!」

と言いだしました。金曜の夜に用意したプレゼントがいまいち気に入らなかったらしく、机の上に放置したまま。

朝の支度もぎりぎりなエルが、今からプレゼントを用意できるはずがない。(ま、そうなると私が用意することになるんだろうけどさ!)

「プレゼント交換で一番大事なのは、”忘れずに”何か持って行くことです。”何を”持って行くかはもちろん自由だけど、忘れないことがまず大前提。忘れないことと、何を持って行くかは、別の話だから、一緒にしないこと」

と言って、ひとまず手提げに、金曜バージョンのプレゼントを入れさせました。

予想通り、出かける直前にあわてて新しいプレゼントを私が作り、かばんにねじ込むことに。

「誰かプレゼントを忘れた人がいたら、もう一つをあげなさい、もし要らなければ、持って帰ってきなさい」…きっと忘れる子もいそうだよね(^-^;

行動の中の、本質的なシステム。大切なことは、目に見えない、ってやつですね。

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学校のフォローってホント面倒。どこまでやるか?どこまで見守るか?

子どもって、小さい失敗体験からしか学ばないような気がするのです。言葉で先回りして失敗しないことに慣れさせちゃうと、なにも学ばないというか。さて、どのへんまで失敗させるか?

給食袋は責任問題だけど、うわばきなんか洗わなくてもよかったんだよね。プレゼント交換はまぁ初めての経験なので一応持たせてみた。来年からはほっとこう。

普段の宿題と持ち物は任せてあります。時々忘れてるみたいだけど(^-^; 給食ナプキンが夕方に出ていなくてもほっとく。数日続けてハンカチを忘れた後は、ランドセルのポケットに5枚くらい突っ込んでました。…おぉ、それでもいいじゃないか!

エルの発達段階に応じて調整しつつ見守るよりも、手も口も出してやってしまったほうが、ずっと楽だ。ピアノもそう。そばで「黙って」聴いているのがつらい。

親業って、一筋縄ではいかないんですねぇ。