5才からの英語、ひとつの体験談。 ― 2009/10/29 21:49
エルは5才ちょっと前(年中)から英語教室に通っています。←と、これだけ書くと「幼稚園児で英語♪」と妙にステキな響き(?)なんですが、そのぶっちゃけなところを、ここは一つレポートしてみたいと思います。
運動を年少の半ばから習っていた(かなーりどんくさかったのをフォローするため)のですが、それとの曜日間隔がちょうどいい感じ&幼稚園が会場→園の後そのまま→お迎えが遅くなる、という便利さで始めたようなものでしたが…親の都合的には(^-^;
エル自身も以前から英語に興味はあったようです。「英語習う?」って何度か聞いたら「習う!」と3日くらい続けて答えたので、語学を習うにはまず動機が大事と思い、「何のために英語を習うの?英語で何したい?」とたずねたところ、
「あのね、エルが英語を習って、パパに教えてあげるの」
だそうで…涙モノですね。そういえば、だんなさんが英語でプレゼンしたりする前に、家でうろうろ・ぶつぶつ練習するのを、エルも普通のこととして見ていたようです(エルが幼い頃は、おんぶしながら英語原稿の練習をしていたことも)。親が真剣に取り組んでいるもの=価値や意味のある活動、という印象をもったのでしょうか。
あと、以前に買った「世界のことばあそびえほん」も、エルお気に入りの1冊でした。なーぜーなーらー、寝る前の読み聞かせに最適=すぐに眠くなるからです。単純な絵を眺めながら、意味不明の単語がくり返される、最強の入眠絵本です。私も何度意識を失って手から絵本がすべり落ちたことか(笑)なぜ買ったかというと、単純に、世界にはいろんなことばがある、ということを知ってもらいたかったからなのですが。エルにとっては「英語も所詮はどこかのことば、恐れるに足らず」と感じられる効果があったのかもしれません。
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見学に行ったのは、子ども専門の英語教室で、日本人とネイティブの2人組が、クラスの時間を半分ずつ担当します(レベルの違う2クラスが同時に隣の教室で授業をしていて、先生が交代する)。
日本人の若い女性の先生(とはいえども完璧なバイリンガル)はフォニックスとアルファベット書きを担当。ネイティブの先生は単語や挨拶など、英会話の基礎を担当なんですが、このイギリス人青年の、まじめな顔でのオーバーなジェスチャーに、ベタギャグ好きなエルも私も大ウケでした(往年のモンティ・パイソンを思い出します)。お試し授業用のサービス分もあり、二人して涙が出るほど笑い転げて帰って来ました、いや、帰りがけに即日入会決定でした。
↑と書くと、盛り上がった勢いで入会したの?って感じもするのですが、いやいや、そうでもないんですよ、
ことばはからだ全体で学べ!
というのが私のポリシーでありまして(例の齋藤孝の流れですね)、この柔軟な身体性を経れば、全くわからないことばであっても、何かしらエルの心に響くものがあるはずだ、と感じたのです。
また、ネイティブの人とコミュニケートできた経験は、将来必ずプラスにはたらくに違いないと、自分のささやかな英語体験からも思いました。
半年ほど経って、教室見学に行くと、エルはやたらと大きな声で、先生の質問に対して「Yes ! Yes ! 」と椅子から飛び上がりかねない勢いで叫んでました。そして、隣の子が「…No だよ」とそっとエルに言うと、エルはまたしても大声で「No ! No !」とフツーに叫んでました(苦笑)
…ハラから声が出てるからいいか(^-^; 楽しそうだからいいか(^-^;; そして何より、
大きな声で堂々と答え、それが間違っていても、すぐに訂正して、気にしてないからいいか!
と思った次第であります。
習い事で、先生が教え、自分は教わるという「場」に慣れるという経験をさせたいと思いました(そういう意味では、必ずしも英語でなくてもよかった)。もちろん幼稚園にもそういう場面はありますが、よく慣れ親しんだ担任の先生とは、一種家族的なつながりがあるし、そうあってほしいと願う部分もあります。家族が勉強を教えにくいのは、間違いを明らかにして訂正することが、生活という複雑な文脈の上では、微妙で難しいからです。
英語教室の先生は、自分の全く知らない「英語」というものを知っている、そして、自分もよく聞き学べば、それを知ることができる、という生活を越えた訓練の「場」の経験は、これから先の、学校での授業のよい練習にもなるかもしれないという気持ちがありました。
「教室は間違う場所だ」ってやつですね。それは正論。しかし、それをエルが体現しているとは思わなかったな。でも、なんかうれしくて、妙にニヤニヤしてしまいました。
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こんな流れで、英語は完璧に第二言語として学ばせたのですが、第一言語(日本語)と干渉したりすることもなく、それはそれで合理的な部分もあったように感じます。ただし、もろ日本語リズム(発音自体はまぁまぁ)の英語ですが(^-^; この年頃は、日本語リズムにどっぷり浸かっていたほうが情報処理上楽な点が多いかもしれないので、それはトレードオフですね。
最近のエルは、ドレッシングのラベルのアルファベットを一つずつフォニックスで読んだり、自分の名前を続けアルファベットで練習したり、たまーに短いフレーズを思い出して使ったり、そのくらいです。
しかも、1年生になったら、英語はやめて、ピアノを習うんだ!と言い張ってます。ま、そんなものですね。いや、それでいいのだ、と思います。将来英語が必要になったときに、苦手意識が少なく気楽に取り組めれば、それで十分ではないかと。…今の時点でできることは。
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最後に、質問すれば英語がすんなり出てくる子どもと、すっと抜けてしまう子どもの違いについて、ちょっと感じたことをいくつか。
まず、年齢。ことばの有用性に対して興味がある時期がいいように思います。日本語との干渉を避けるなら、4才半~5才過ぎくらいかもしれません。
あと、身体性。身体をさまざまに動かして、次の単語を引き出しているようすが見られます。先生がそれを上手に使っている場合もあります(手でリズムを取ったり、指で単語ごとに数えたり)。ことばにむすびつく手がかりが少ないとき、じっと座ったままではアウトプットが難しいのかも。
英語が切実になる文脈。先生と教室の中でやりとりするという文脈と英語が結びついている可能性もあります。基本フレーズを、本人が切実(この場合言い換えると、楽しい)と感じられるような、いろんな場面で使い回す工夫が必要かもしれません。(エルの教室では、終わった後に、お迎えの保護者に今日やった内容を説明してくれます、あんまり活用してないけど)。
と、ざっと書いてみました…いわゆる一つの例として(^-^;
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コメント
_ ヴァッキーノ ― 2009/11/01 09:39
_ いづみ ― 2009/11/01 21:09
ポチっとな♪ありがとうございまーす(^ー^)
とりあえずマイブームを盛り上げてみました。
自分が記事を書くのがいっぱいいっぱいで、最近ブログ巡りをしてないのですが(^-^; ヴァッキーノさんのところ(ほとんどパラレルワールド!)もまた寄らせていただきます♪
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ブログ村進出ですね!
ブログ村っていろんなジャンルが
あるんですね。
ポチっとしましたよ~ん。
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