子育てに、王道なし。2009/09/12 12:40

テラスの落ち葉をジェイと一緒に並べてみました。

ふと思いついて、

『のびのび子育て』 月刊クーヨン2008年 09月号増刊 [雑誌]

を読んでみました。以前クレヨンハウスの絵本を定期購読していた時に、チラシが入っていて、ちょっと気になっていたので。

お目当ては、世界の有名な教育者たち6人の概括。モンテッソーリとか、シュタイナーとかって、時々聞くんだけど、ホントのとこってどうなの!?と興味だけはありまして(たぶん学生時代に聞きかじったはずなんだけど…そのセンセはペスタロッチがお気に入りだったため、なわばり外のことについてはあまり詳しくは語られず、しかも当時は興味もあまりなく(^◇^;))。

育児の入門書としては…どうなんでしょうね、安易なハウツーに流れず、わりと各教育思想家のエッセンスを端的に伝えているかもしれない。しかし、こういうのを手に取る時のハハとしては、目を皿にして、「すぐにできて、目に見える効果が上がる方法」を求めてしまうのですよねぇ、悲しいサガであります。同社刊の「おうちでできるシュタイナーの子育て」のほうがバツグンに売れていそうなのも、そのせいでは。

感想。

「彼らは、全ての母親が素朴に感じていることを、体系づけている」

まぁ、幼児教育って実はそれ以上でもそれ以下でもないわけで。エキセントリックなものは素朴を越えているが故に普遍ではなくなる。

ひとまず安心(笑)

しかし一方では、理論中心に話をすすめられると、どこが生活での着地点やら迷い、結局、つみきやら動作訓練のためのおもちゃが目を引くのですが、これらも実は、道具自体は方便であって、子どもがどういう目線でそれを見るか、どう関わるか、という範囲を上手に整備しただけのものであります。つまり、扱い方が大事なのであって、それを用意したからそれでいいとか、それで遊んでいるから大丈夫、というようなものではない。…と書くと、さらに着地点を見失いますね(^◇^;) すみません。

エルにひらがなの書き順をどうやって教えるか、やってみて感じたこととつながるんですが、

「トップダウンにではなく、ボトムアップに対応する」

ことが、おうち育児のキモなんじゃないかとぼんやりと思うのです。つまり、目の前の子どもを中心に据え、何が一番足りないのかを見極め、その1つに対してピンポイントで対応する、というようなやり方。全ての子どもにほどほどの効果がある一般的な(=トップダウンな)やり方に対する、すきま産業。よく言えば、カスタムメイド。

行動の方向性としてはあくまでもボトムアップでありながら、その場しのぎと感じないためには、例えば地図となるような何らかの理論が必要。そこで、教育家たちの体系を上手に(逆方向から)利用できないものか?と目論んでおります。だって、全ての理論はボトムアップに作られているはずなのです。それをよく伝えようとすると、どうしてもトップダウンな形になる。論理のマジック。

ジェイの育児日記のテーマが見えてきたような。