ドストによらない、ある家の記録(序章)2009/09/01 17:31

長い長い梅雨&夏期休みをいただいておりました当ブログですが、 方向性もまだあいまいなまま、とりあえず暫定再開してみようかと。 しかしそのままずるずると進んでいきそうな気もする。 どうぞ、身もココロもゆる~く、まったりと、 テキトーにおつきあい下さいませ。

ドストの「死の家の記録」を読み始めてみました。

死の家とは監獄。 ドストが政治犯として過ごしたシベリアの監獄内の体験をもとに書かれた作品です。 あまりにも濃すぎるぶっ壊れキャラが次々登場します。 その他にも、犯罪というシステムや社会全般や人間性などに対する深い洞察もたっぷりで、その後のドストが扱うモチーフがぎゅっとつまったお徳用作品です。

最初のほうにこういう定義があります。

「人間はどんなことにでも慣れられる存在だ」

とな。えぇ無条件に同意いたします。人間は慣れることができる…

子どもたちがず~っと家にいるあの恐ろしい「夏休み」でさえも!

えぇひどかったです。子ども2人が一日中いるだけで こんなにつらいものなのかと。 2回ほど、夏風邪という名の過労で倒れました(マジ)。 子ども3人以上だとどうなっちゃうんだろ? くれぐれもお疲れさまでした、待望の9月です、ご自愛下さい(-人-)

で、ドストのほうは、もうちょっと読んで要約するとこんな感じ。

監獄で辛いことベスト3~♪

1.完全に一人になれる時間がない

2.強制された労働(過酷な労働内容よりもそれが強制されているという点)

3.暮らしたくない他人との共同生活

うっひゃっひゃ!それって私のことですか?!ヽ(゜▽、゜)ノ

と、(爆)マーク100個を残しつつ、次の記事を待て、なのだ。 (子どもたちをお風呂に入れてきまーす。)

しょっぱなからこんなんで…明日はどっちだ!?

コメント

_ ヴァッキーノ ― 2009/09/03 13:32

うわあ、いづみさん
やっと噴射はじめましたね!

ドストといえば、
この前「罪と罰」の古典新訳文庫が刊行されました。
3分冊あるんですけど
ボクは、まだ1冊しか読めてません。

でも、ものすごくリアルな犯罪心理描写とけだるい文体で
ハードボイルドミステリーって感じで、ハラハラドキドキです。

死の家の記録は寒々とした冬のイメージですが
罪と罰は夏でした。
カラマーゾフは春夏秋冬ですけど(笑)

_ いづみ ― 2009/09/03 13:42

>ヴァッキーノさん
うん、よれよれとですが、始めてみました。

「死の家の記録」は、ヴァッキーノさんが読んでたから、これはいつか読まねばと思いつつ、子どもと缶詰の疑似監獄=夏休みにはピッタリでした(モスクワには冬が似合うけど(^-^;)。

潜伏してたから「地下室の手記」でもよかったんだけどね。地下室の主人公風味も死の家に出てきますね(本人の精神状態として)。

アタマがドストに飽きてきたら、ぜひ「ドストエフスキーの人間力」(齋藤孝、新潮文庫)読んで下さい…さらにドストが読みたくなります(笑)

_ いづみ ― 2009/09/03 14:07

>ヴァッキーノさん@追伸
すまん、モスクワでなくてシベリアでした(^-^
戦後シベリアに捕虜になった日本人も、まさに死の家だったらしいですよ。
しかも、貴族に対するよりもっと差別されていたっぽい。

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